指が腫れて痛い~リウマチは早めの治療を~

安曇野市に住む、会社員男性。両手、肘の痛みがあるということで来院しました。
朝起きると、手のこわばりを感じるとのことです。これはリウマチの特徴的な症状です。「朝 手 こわばり」で検索すると一発でリウマチのサイトにつきます。そのくらいお決まりのパターンなんです。

リウマチとは

関節リウマチとは様々な関節に炎症が起きて痛くなる大変つらい病気。あのモーツァルトもリウマチだったと言われています。

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統計によると30歳以上なら100人に一人かかると言われています。

一般的に関節が痛くなるときって左右どちらかが痛くなることが多い。だけどリウマチだと両手、とか両膝、両肘など左右どちらも同時に痛くなることが多いのです。また手指の第二関節が痛くなることが多いのも特徴的。朝起きると指が動かしにくく、こわばっていてだんだん動かせるようになってきます。関節だけでなく全身症状としては、だるさ、疲労感、倦怠感などがあります。

リウマチ熱
同じリウマチと付く病気でリウマチ熱という病気があります。これは関節リウマチとは違うもの。溶血連鎖球菌に感染した後、炎症が強く出て自己の関節、皮膚、心臓にダメージが及ぶものです。

リウマチの原因

リウマチかもしれないと思ったら、整形外科、整骨院、整体に行く前にまず「リウマチ科、膠原病科、膠原病内科」というところを受診してください。
リウマチって関節に炎症が起きて痛くなります。痛くなるのは手や膝や首の関節なんですが、関節の病気とは言えません。本当の問題、つまり黒幕は全身の免疫システムにあります。本来、免疫は体にとって敵となるバイ菌、ウイルス、がん細胞などを攻撃してくれますよね?

免疫

免疫:「悪い奴おらんかー!」 ばい菌:「しまった!免疫に見つかった!」

関節リウマチでは免疫が異常な働きを起こしてしまいます。何をとち狂ったのか全く的ではない己の正常な関節を攻撃してしまうのです。

リウマチ

免疫:「またおった!おまえも悪い奴やな!」 関節:「やめて~わいは敵ちゃうで~」

関節は何も悪いことをしていないのに攻撃されて炎症が起きてしまう被害者。
とすると犯人は攻撃をしている免疫でしょうか??

いえいえ、免疫は命令されて指示に従っただけ。関節が悪い奴じゃないとは知らなかったのです。
リウマチ2
では真犯人は一体・・・
実は分かっていないんです。

免疫システムが壊れる理由はとても複雑で解明できていないんです。
おそらく、食事、睡眠、ストレス、呼吸、自律神経、ホルモン、常在菌、ウイルス、ありとあらゆるものが関係するのでしょう。

だからと言って、治療法がないわけではありません。解明されている事からやっていきます。被害を受けた関節、攻撃している免疫、それぞれにアプローチしていくのです。

リウマチ専門医を受診

この方もやはりネットで調べてリウマチかもと思ったらしく、病院へ行って検査したのですがリウマチの診断はつきませんでした。
しかし、実際の症状だけで見ると教科書通り典型的なリウマチ症状が出ているため、改めてリウマチの専門医を受診していただきました。

リウマチの診断は症状や痛い関節の数、血液検査などを総合的に診て判断します。米国リウマチ学会と欧州リウマチ学会がコラボして作った分類基準をよく用います。ただこの分類基準っていうのはどっちかというと研究用のもの。分類基準であって診断基準ではないのです。

つまり、こういうことです。

  • この基準に当てはまっていてもリウマチじゃない(リウマチの薬で寛解しない)ことがある。
  • この基準に当てはまっていなくても、リウマチ(の薬でよくなる)かもしれない。

ということ。
医学的にはよくわからないっていうのがこの病気です。

で結局、分類基準には入りませんでした。だけど、臨床症状としてはがっつりリウマチなので効果あるかもしれないということでリウマチの薬を処方され、薬による治療が開始されました。

被害を受けた関節のケアする

関節リウマチでは新しい血液が足りない状態になります。炎症でたくさん血液が集まっているはずなのに、足りないんです。不思議ですね。これは血液が渋滞して新しい血液が入ってこれない事が問題になります。
この滞った流れを改善すると炎症が収まってきます。

ということで流れを改善する治療が必要なのですが、ここで気をつけるべきポイントがあります。

それは、発症の初期は強い刺激を与えない事!
強い刺激を与えてしまうと、炎症がより強くなる可能性があります。

なるべく刺激を与えず、循環を促す事が必要なのですが、これはオステオパシーの得意分野。間接法(インダイレクト)という治療法が有効で抗炎症作用が確認されています。

やられてる感じは痛くもなんともありません。何やられてるかわからないです。

ゴロー
でもサボってるわけじゃないです。

こわばり、変形を予防する

炎症が起きたあとは関節が硬くこわばります。これは骨どうしをつないでいる靭帯や関節包などの組織がぶ厚くなるからです。さらにぶ厚くなってくると関節が太くなって変形してしまいます。一度変形を起こしてしまうと元に戻すことはできないので早期予防が必要です。

変形が慢性化するまで8週だと言われています。

つまりこわばりや動きの悪さがあれば8週以内に治療開始しときたいところです。

炎症が治まってきて腫れや痛みが少なくなってきていれば、ある程度の刺激を与えても大丈夫なので、マッサージやストレッチ、矯正などをして変形の予防をします。

全身のリンパ循環の改善

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変形を予防するためには炎症により関節に溜まった老廃物、すなわちゴミを掃除しなくてはなりません。炎症後の老廃物の中には線維があります。この線維が溜まってくると硬くなり、さらに溜まると分厚くなります。
溜まった線維を掃除してくれるのがリンパ液です。全身のリンパ液の流れをスムーズにしてあげて老廃物を掃除してあげることが必要です。
適度な運動、ヨガ、ピラティス、呼吸法、リンパマッサージなどが効果的です。

まとめ

このように投薬、全身のケア、罹患関節のケア、予防など複合的に取り組まなければいけません。リウマチは症状が出てから1年以内の過ごし方が大事だと言われています。

長い方は、何十年と苦しんでいる方もいると思います。今までリウマチで苦しむ方を見てきて思うのが、様々な健康食品、グッズ、サプリ、など様々なものを試している方が多い。そのくらい原因もはっきりせず、根本的には解決しづらい難病です。

この方は早めに治療を開始し、順調に回復していきました。動かなかった手の指は1年ほどかかりましたが、これでも順調な方だと思います。
とにかく早めの適切な治療が肝心です。

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ABOUTこの記事をかいた人

小松 ごろう

松本市で自由診療を行いながら、一般向け、医療関係者向けの講義も行っている。専門科目は骨盤、頭蓋骨、小児筋骨格。 ココから整体代表 / 一般社団法人 長野県ライフコンサルティング協会代表理事 / 柔道整復師 / メディカルトレーナー