時々腰痛い~過去の腰痛からの癒着~

松本市にお住まいの女性、メンテナンスに来ていただいている方です。
体のどこかにゆがみや問題が起こると決まって腰に症状が出てしまいます。

・過去にもひどい腰痛
・過去にぎっくり腰の経験がある人
・過去にヘルニアの経験がある人
・過去に腹部の手術をしたことがある人
はこのようになんかあるとすぐ腰にきてしまうことが多いです。

過去の腰痛は痛みがなくなれば治った!と思いがちですが「癒着」が残っている場合があります。そしてこの「癒着」が問題になることがあります。

癒着はこのようにできる

腰を変にひねったりすると、背骨の腰あたりの骨が捻挫のようになり、関節に炎症を起こします。するといわゆるぎっくり腰状態になり、動けなくなってしまいます。腰をひねったりして捻挫すると、椎間板がダメージを負いやすいからです。

椎間板って何?

背骨はブロック状の骨が積み重なった構造です。
腰椎終板と椎間板の構造

各骨と骨の間には椎間板というクッションが介在しています。椎間板は線維の層になっていて、バームクーヘンみたいな感じです。これを線維輪(せんいりん)と言います。そしてバームクーヘンの中心には髄核(ずいかく)というゲル状のクッションが入っています。
椎間板のしくみ 腰を変にひねるとまずバームクーヘンの部分、すなわち繊維輪が壊れます。
椎間板の亀裂損傷
繊維輪の壊れ方が激しいと中の髄核が壊れた繊維輪の亀裂を通過して飛び出してきます。
椎間板髄核
このように椎間板が壊れると炎症が起こり、ちょっと動くだけで痛いような状態になります。

壊れた椎間板が治る過程

ただこの炎症は壊れた椎間板を治すために必要な反応です。炎症を起こした部位は腫れて血液が集まり、修復を始めます。壊れた所を固定するためにパテみたいなもので傷を埋めます。パテって学校の机の穴を埋めたりするあれです。
体にはこんなパテ的な役目をする線維芽細胞というものがあります。線維芽細胞はパテを生み出す細胞です。このように線維芽細胞によって壊れた欠損部を埋めて、パテと損傷部が無事にくっつく(癒着する)と修復は完了します。

椎間板の治癒

ここで一つ問題が残ります。

パテで固めたところはまわりの組織も一緒にくっついて(癒着して)しまいます。椎間板ではすぐ近くに神経があるので、神経を巻き込んでくっついて(癒着して)しまうことがあります。
神経の癒着

すると巻き込まれて一緒に固められた神経は血行不良を起こし、慢性的な腰痛になってしまいます。

癒着を防ぐために

このように傷を修復する過程で癒着が起こり、その後数年または数十年経って生活に支障をきたすことがあります。癒着を防ぐために大切なのは痛みがひいたらよく動かすこと。痛いときはあれこれしますが痛くなくなると放置してしまいがちですよね。修復後の癒着はまたひ弱なのでどんどん動かしていけば勝手にはがれます。現在の虫垂炎(盲腸)や婦人系の手術では術後すぐにガンガン歩かされるらしい。切ってすぐに動くので結構痛いのだが、痛み止め飲んでまで歩いたという方もいました。これは癒着を防ぐために行っています。それだけ西洋医学的にも癒着を予防することに重点をおいているのでしょう。

来て頂いている方の中にも、10年以上前のケガや手術は申告しない方が多いですが、これはぜひ教えてほしいところ。身体を改善するために大きなヒントになります。過去のケガや手術は現在は関係ないと思いがちですが、その時の構造は完全な元どおりにはなっておらず、断片的な癒着が残っている可能性があります。

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ABOUTこの記事をかいた人

小松 ごろう

松本市で自由診療を行いながら、一般向け、医療関係者向けの講義も行っている。専門科目は骨盤、頭蓋骨、小児筋骨格。 ココから整体代表 / 一般社団法人 長野県ライフコンサルティング協会代表理事 / 柔道整復師 / メディカルトレーナー