左腰、左膝が痛い〜過去の膀胱炎〜

松本市に住む女性の方。
左の膝、腰が痛いとのこと。
たくさん歩くと悪化し、朝起きると腰が痛くなり、かがむと痛いとのこと。

検査、触診してみると骨盤あたり、それも膀胱〜尿管あたりに問題がありそうです。背骨、骨盤に加えて膀胱の治療で腰の痛みが改善されたようです。(膝はまだ一ヶ月に1度くらい痛む様子)

なぜ膀胱〜尿管の問題が腰痛を引き起こすの?

膀胱と骨盤の関係

膀胱は靭帯によって骨盤にくっついています。もっというと膀胱、子宮、直腸は靭帯や膜で1セットにまとめられて骨盤に付着しています。

そのため膀胱の変化は骨盤のゆがみになり腰の痛みになる可能性があります。

過去の膀胱炎による神経過敏

実はこの方、過去に膀胱炎をやっていてその後体に変化が起きています。
・2009年に膀胱炎
・2011年に左膝の痛み・・・レントゲンで異常なし
・2013年に左腰の痛み・・・腎エコー、大腸内視鏡検査で異常なし
・そのまま今に至る

膀胱が感染されて炎症を起こす膀胱炎ですが、通常は抗生物質を飲んで治ります。しかし病気自体は治っても、膀胱の神経には変化が残ったままになります。

膀胱に分布する神経の働きは「今、おしっこがいっぱいだよー」と脳に伝えること。また「痛いよー」とか「熱いよー」とか危険な侵害刺激も脳に伝える役目があります。

膀胱炎になるとその後も神経の興奮が高まりやすく過敏になってしまいます。
過敏になるとどうなるかというと、
・まだおしっこを溜め込めるのに、「もういっぱい」と伝達してしまったり、
・たいして痛い刺激じゃなくても「痛い」と伝えてしまいます。

また膀胱の神経が過敏だと、危険を知らせる神経伝達物質というものをまき散らし周囲の組織にも興奮を伝達します。するとどんどん興奮性が広がって、腰や膝などにも痛みが出るようになります。

膀胱のC線維が亢進してると、軸索反射を起こしやすくなる

膀胱のC線維が亢進してると、軸索反射を起こしやすくなる

過活動膀胱という言葉は聞いたことありますでしょうか?これも膀胱の神経が興奮しやすくなった状態です。

つまり膀胱炎をやると、冷えやストレスなどちょっとしたことがきっかけで膀胱が興奮し、痛みを周辺に撒き散らすのです。だいたい膀胱炎をやって2年後くらいに症状が出るケースが多いですね。

ちょっとしたことですぐキレて周りに迷惑を撒き散らす人っていますよね?膀胱がちょうどあんな感じになっているのです。正常な神経はちょっとしたことくらいでは、キレたりしません。

出典:長州力「キレてないですよ」の音声(特典付き-YouTube

まとめ

膀胱炎の数年後に腰痛になる可能性として以下の様なプロセスがあります。

  1. 膀胱炎になる
  2. 治る
  3. 膀胱の興奮しやすさはUP
  4. 膀胱の神経が興奮物質を撒き散らす
  5. それを周りの組織が受け取る
  6. 周りの組織も興奮性が高まる
  7. どこか痛くなる

膀胱炎をやった方はそれ以来ちょっとしたストレスで腰が痛くなったり、調子崩す事ってけっこうあるのではないでしょうか?

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ABOUTこの記事をかいた人

小松 ごろう

松本市で自由診療を行いながら、一般向け、医療関係者向けの講義も行っている。専門科目は骨盤、頭蓋骨、小児筋骨格。 ココから整体代表 / 一般社団法人 長野県ライフコンサルティング協会代表理事 / 柔道整復師 / メディカルトレーナー