産後におきる内臓下垂(お腹ぽっこり)の原因

出産してしばらく経つのにまだお腹が出ていると「ヤバイ!この腹って一生もの!?」なんて焦ってしまいますよね!慌ててトコちゃんベルトやシェイプアップガードルで骨盤を締めてますなんて方も多いのではないでしょうか?

産後ママ
やっぱりママになったら体型はどうしてもね。しかたないから洋服もワンサイズ上のを買おうかしら。
ゴロー
ホッホッホ、諦めたらそこで試合終了ですよ。

産後ママ
・・・なんですか?今の?
ゴロー
えっ!?(意を決したモノマネだったのに)・・・まあ正しくケアして体型を戻していけば大丈夫ってこと!
まずはなぜ産後のお腹がポッコリしているかを勉強していきましょう!

産後のポッコリの犯人は

産後の内臓下垂(お腹ポッコリ)の主な原因は骨盤底筋のゆるみによるものです。骨盤底筋とは骨盤の底に張ってある筋肉のシート。このシートの上には子宮、膀胱、腸など内臓が乗っかっています。

つまり骨盤底筋のシートが緩んでしまうと内臓全てが下がってしまうのです。これによりお腹の調子が悪くなったり、おしっこが近くなったり、尿漏れがする、などの症状がおこります。

そうもちろん下腹が出てお腹がぽっこりにもなります。恐ろしいですね。

骨盤底筋

じゃあなぜ産後は骨盤底筋がゆるむのでしょうか?どのような原因で骨盤底筋がゆるんでしまうのか見ていきましょう。

妊娠4~7ヶ月までは骨盤をつなぐ靭帯が緩む

骨盤関節

妊娠4ヶ月以降はお腹の赤ちゃんの成長のため、出産のために骨盤をつないでいる靭帯(じんたい)というものを緩めます。骨盤は1つの骨ではなく3つの骨が合体しているわけですが、この3つの骨の結合を緩くして出産に備えます。

これは女性ホルモンの作用により平均で妊娠7ヶ月目まではどんどん靭帯が緩んできます。しかし骨盤は内臓を支えているボールですから、緩みがあるとどうしても骨盤底筋が伸びて内臓が下がりがちです。とはいえ、ほっとけば産後に自然と靭帯は元の硬さに戻ります。安心しました??

しかーし!!

産後の姿勢が悪かったり、猫背になっていたり、骨盤の左右差があると靭帯が元通りにならず、緩みが残ることがあります。産後の姿勢に気をつける、抱っこが続いたあとは伸びをする、などを心がけることが必要なんです。

姿勢の悪さ、呼吸の浅さ

横隔膜と骨盤底筋

お腹の中の赤ちゃんが大きくなってくるとお腹が重いですよね!お腹の中の空間は床が骨盤底筋、天井が横隔膜という部屋です。

ここでもし天井となる横隔膜が下がってきたらどうでしょう?インディージョーンズだったら間一髪で抜け出せますが、あなたの内臓はインディージョーンズではありません。

天井となる横隔膜が下がってきたら内臓全体を押し下げてしまいます。どんな時に横隔膜が下がるかというと呼吸が浅かったり座りっぱなしが多かったり、猫背だったり。つまり姿勢が悪い人ってことですね。心当たりがある方は寝る前などに腹式呼吸をして横隔膜を柔らかくしておきましょう。

骨盤底筋がめっっちゃ伸ばされる、たまに切れる

出産時の骨盤底筋

赤ちゃんが生まれてくるときに骨盤を通過するわけですが、その時に我が子は遠慮なく骨盤底筋をグイグイ引き伸ばしてきます。平均で安静時の3.26倍伸ばされるというから相当なものです。

この時伸ばされることで骨盤底筋がユルユルになってしまいます。また大きな赤ちゃんだったり、難産だったり、もともと筋肉が硬い人は骨盤底筋が伸ばされるだけでなく、損傷することもありえます。特に出産年齢が高いほど骨盤底筋の柔軟性が低くなり損傷をともなうリスクが上がります。

引き伸ばされた骨盤底筋をどうやって戻すのかというと、ケーゲル体操が効果的とされています。

僕が毎月行っている骨盤教室では最初にみっちりやるエクササイズですよ!

し、神経までもが・・・

さっきの続きで骨盤底筋を引き伸ばされると、もう一つ大事なものが伸びたり切れたりします。それが陰部神経

陰部神経は骨盤底筋をコントロールしている神経です。この神経が切れてると骨盤底筋がそもそも動かないんです。電源が入っていない電化製品と同じ。

骨盤底筋が動かないってことは筋肉が収縮しないのでゆるみっぱになってしまうのです。

また会陰切開でも陰部神経も傷つきます。神経というのは縫合してくっつけるという事ができませんからリハビリをして神経の働きを再教育する必要があります。こちらもケーゲル体操が有効です。

尾骨のゆがみ

尾骨のゆがみ

尾てい骨の先端にある尾骨という骨が前のめりにゆがんでいる人は、骨盤底筋がユルユルになり内臓が下がる可能性があります。骨盤底筋は骨盤の前にある恥骨、後ろにある尾骨にかかったハンモックのようなつくりになっています。尾骨が前に行って恥骨に近づいているとハンモックはユルユルになってしまうのです。

ケーゲル体操をやっているのになかなか効果がないという方はこのようなケースかもしれません。

これは過去に尻もちを付くなどしてしばらく(1ヶ月以上)尾てい骨に痛みがあった人によく起こります。このような場合は骨の矯正を行う必要があります。

まとめ

といわけで様々な過程を経て結果的に骨盤底筋がゆるんでいるのです。そして目に見える結果がお腹ポッコリ。

でも原因さえわかれば、あとは一つ一つ問題を取っていけばいいだけなので、怖くないんですよ。何も分からずに闇雲に努力してしまうのはかえって悪化させる場合だってあります。例えばいきなり腹筋始めちゃうとかね。

僕が「産後の腹筋ダメよ!」と言う理由をマヨネーズで説明しよう

2015.11.09

日本では出産後の体についての研究は遅れていて、ちゃんとした教育を受けている専門家がほとんどいないんです。だからネットとか見るといろんな人がいろんなこと言って、たくさんの情報があふれていて混乱しちゃいますよね!

あせらない、あせらない、まずはこの記事をよく理解して姿勢を整えることとケーゲル体操を正しく行うところからやってみてください。

お近く方は来てね!

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ABOUTこの記事をかいた人

小松 ごろう

松本市で自由診療を行いながら、一般向け、医療関係者向けの講義も行っている。専門科目は骨盤、頭蓋骨、小児筋骨格。 ココから整体代表 / 一般社団法人 長野県ライフコンサルティング協会代表理事 / 柔道整復師 / メディカルトレーナー