首のだるさ~胃悪くしました?~

30代主婦、昨日は腰の痛み、今日は首のだるさがあるとのこと。検査してみると、左の背中あたりから首まで抵抗があります。少し気になったので、

私:「胃かなんか悪くしました?」と聞くと
患者さん:「えっ‼︎昨日痛くてムカムカしてました!」

この方の場合も胃から食道の緊張によって首のだるさを引き起こしていたようです。胃など消化管の緊張を解消し、その後背中の緊張をとると首もゆるんだようです。

内臓と体のつながり

あまり知られていませんが、内臓のトラブルも筋骨格系に影響し、ゆがみを作ったりします。胃はあばら骨にくっついているのでまず、あばら骨にゆがみが生じて背中や腰の不調につながりやすいのです。また食道は首の筋肉にくっついているので首にだるさが出やすいです。

胃下垂で肩が上がらなくなった方、食道が荒れて首が痛くなった方は過去にもご紹介しました。
『肩をあげると痛い〜胃下垂〜』
『炎天下で昼からビール~首の痛みとなる~』

食道は首の筋膜に影響を与える。胃は横隔膜を介して肋骨に影響を与える。

食道は首の筋膜に影響を与える。胃は横隔膜を介して肋骨に影響を与える。

 

胃と体の神経を使ったつながり

体のパーツはそれぞれ個別に働くわけではなく、神経という通信ケーブルみたいなものを使って互いに通信しながら協力して働いています。
内臓は問題があると神経を通して脳に知らせます。すると今度は知らせを聞いた脳が問題のある地域一帯に警戒情報をお知らせします。するとその地域一帯の骨、筋肉、神経、血管、皮膚などすべて緊張状態に入ります。地域分けはおよそこんな感じ(下の図)に分かれています。筋肉の緊張は内臓の不調を意味していることもあるのです。

図1 デルマトーム
出典:”日本緩和医療学会”.がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン(2010年版)
内臓の関連痛の場合、異常のある臓器が侵害刺激を入力する脊髄レベルの皮膚に色調の変化や立毛筋の収縮、発汗異常などの交感神経刺激症状を認めることがある。したがって、皮膚が侵害刺激を入力する脊髄レベル(デルマトーム)を理解しておくことが重要である。

↑ようするに内臓の異常があると、その内臓と同じ地区一体がおかしくなるということ。

消化系はストレスに弱い

実はこの方、昨日から子供のことで気にしていることがありました。このようなストレスがあると消化管に影響します。胃などの消化管は筋肉ですからストレスがあるとギュッと硬くなりこわばります。リラックスできないと硬さ、こわばりは継続し付着している組織を引っ張ってゆがみを作ります。さらに胃酸が中和されず胃を自己消化してしまうと胃潰瘍のリスクもあります。(潰瘍が疑われれば胃カメラを飲んだ方がよい)

常に体はパーツ、パーツで協調して働いています。肩がこったり、腰が痛くなったりするのは必ずしも筋肉や骨の問題ばかりというわけではありません。

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ABOUTこの記事をかいた人

小松 ごろう

ココから整体代表 / 柔道整復師 / メディカルトレーナー  フランスのカリキュラムを修了し、骨盤が関係する痛み、泌尿器、婦人科の問題に特化した施術をスタートさせた。(Nicette Sergueef;小児オステオパシーコース修了、Dr. Jérôme BAPTESTE(仏);泌尿・生殖(膀 胱、子宮、卵巣、卵管、前立腺)コース修了) また妊娠中の痛み、逆子、産後の腰痛、恥骨痛、尿漏れなど産科的な問題も研究し、長野県立こども病院では骨盤と泌尿生殖の専門家として『出産後ケア』の講習会などを行った。