滑舌が悪いのは、もしかすると舌下神経ってやつの問題かも

嵐にしやがれで滑舌をなおしたいという5歳の女の子が出ていました。サ行が発音できなくてタ行になってしまうようです。「5さい」→「5たい」みたいな感じです。そこでボイストレーナーさんと練習し、最後に両親に手紙を読むという企画。

最後に読んだ手紙にはちょっとウルっとしました、結果的にサ行はなおってなかったんですが。まあ繰り返しトレーニングしないとすぐにはね。

さて今回は滑舌が悪い意外な原因を紹介しましょう。

滑舌は舌の動きが大事

滑舌をよくしゃべるには口だけではなく体の様々なところを使います。声の専門家である先生(林重光先生)に聞いてみたところ、声を発するには身体の使い方が上手でないとダメとのこと。特に舌の動きが重要。滑舌って読んで字のごとく、舌が滑らさの事。つまり舌が上手く動かせるかどうかがポイントになってきます。

舌の動きが不器用だと上手く発音できません。発音は舌を変形させたり、移動させたり複雑に動かして母音や子音を発する事ができます。

では舌の動きを改善するためにはどうしたらよいのでしょうか?

舌を支配する神経の働きが大事

焼肉のタンでわかるように、舌は筋肉です。この筋肉は神経を使って動かしています。神経を上手にコントロールできるように訓練していくことで、舌の筋肉の動きが滑らかになり、滑舌がよくなってきます。

舌を支配する舌下神経

しかし舌の動きを訓練してもなかなか改善しない場合があります。それは舌を動かす神経に何かしらの圧迫などがあり、神経の働きが発揮されていない可能性が考えられます。

舌を動かす舌下神経という神経があります。舌下神経は出生時に圧迫を受けるケースが多々あるのです。それは頭蓋骨の歪みにより舌下神経の通過ポイントを狭める事で発生します。

出生時、赤ちゃんは大きな外力を頭蓋骨に受け、頭蓋骨の歪みをつくることがあります。

舌の神経に問題を起こす後頭部の歪み

赤ちゃんが生まれてくる時にはこのように頭を反らしたポジションになります。
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このポジションは後頭骨という骨に圧縮力がかかり、後頭骨の歪みをつくりやすいのです。赤ちゃんの頭蓋骨は大人の骨と違い、柔軟なので変形も起こしやすいのです。

そして歪んだ後頭骨を持つ子どもがいたら、僕が必ずチェックするポイントがあります。
それが舌下神経の通過ポイントである舌下神経管です。後頭骨に存在していて、頭と首の境い目くらいにあります。

後頭骨は自然分娩で大きなストレスを受けるので舌下神経管が歪みやすく、歪んだ骨で舌下神経に圧迫をかけてしまうと神経の成長が遅れてしまいます。

舌下神経の成長が遅れている子の特徴

見る人が見るとわかるのですが、舌下神経の機能障害を起こしていても普通はわかりません。何も問題なく健康に見えます。しかし、知っていれば以下のような点に気づく事ができます。

  • 赤ちゃんの時お乳を吸う力が弱かった
  • 赤ちゃんの時哺乳瓶を与えると吐き出していた
  • 赤ちゃんの時、首を反らしたがっていた
  • 顎が小さく歯並びが悪い

滑舌を治したい方でこのようなサインに気づいたら、後頭骨の歪みと舌下神経が正常か調べる必要があります。

ただし、歪みをなおして神経の圧迫が解除されてもすぐに滑舌が良くなるわけではありません。眠っていた神経が目を覚ましただけなので、トレーニングをして舌の筋肉を発達させる必要があります。

まとめ~デザインが機能を決める

健康的な体というのは機能的なデザイン、つまり機能的な構造をしています。人じゃなくても構造のトラブルは、機能的なトラブルになります。例えばiPhoneの画面が割れる(構造的問題)→タッチしても反応しないときがある(機能的問題)みたいな。この場合、どんだけ必死にタッチしてもやっぱり画面割れてるから反応しないんですよね。そこ直そうよって話です。

滑舌だったら、舌の筋肉を動かす舌下神経の邪魔になるデザイン(構造)があればダメです。構造を正した上で舌のトレーニングを行い、上手に使えるようにしていくことが大切です。滑舌に限らず何でもそうですがトレーニングをしてもなかなか上達しない事ってありますよね。そんな時、親は、指導者は、上司は努力が足りない、と言う結論になりがちです。

しかし上手くいかない本当の原因に気づかなければどんな努力もムダです。

でもこの気づきがけっこう難しい。

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ABOUTこの記事をかいた人

小松 ごろう

松本市で自由診療を行いながら、一般向け、医療関係者向けの講義も行っている。専門科目は骨盤、頭蓋骨、小児筋骨格。 ココから整体代表 / 一般社団法人 長野県ライフコンサルティング協会代表理事 / 柔道整復師 / メディカルトレーナー