出産前に知っておきたい!骨盤ベルトの超効果的な巻き方

骨盤アイテムの定番となっている骨盤ベルトですが、意外と使い方がわからないという方が多くいます。せっかく買っても間違えて使ったらもったいないので、今回は骨盤ベルトを巻く理由と巻き方を紹介します。

ざっくり言うと・・・

  • 出産後は骨盤が不安定になる
  • 産後6週間は不安定な骨盤に重力をかけたくない
  • 産後の不安定な骨盤を守るのが骨盤ベルト
  • 教科書通りの巻き方だとズレる
  • 力いっぱい巻いちゃダメ
では詳しく見ていきましょう!

骨盤ベルトをなぜ巻くか?

体の土台は安定してなきゃいけない

骨盤は1つの骨の塊ではなく、3つの骨からできている複合体です。左右の寛骨(かんこつ)、真ん中の仙骨(せんこつ)という骨で構成されています。仙骨この3つの骨は靭帯という、ロープで頑丈に固定されています。骨同士が必要以上に動かないよう、しっかりと固定されています。これにより、2ミリくらいしか動かないようになっています。ではなぜ骨盤はこんなにしっかり固定されているのでしょうか?

それは人間が2足歩行である事に関係しています。2足歩行の人間にとって骨盤は体の重さを支える土台だからです。全て骨盤で支えなければいけないので、骨盤には安定性が求められます。

妊娠すると骨盤の安定性がちょっと減る

妊娠すると出産に向けて関節を柔らかくするリラキシンというホルモンの量が増えてきます。リラキシンは妊娠10週目から活発になり、体全体を柔軟にしていきます。この働きにより骨盤のスペースは胎児の成長に合わせて広がることができます。その結果、骨盤の安定性は失われグラついてきてしまいます。リラキシンは妊娠30週でピークになり、その後徐々に分泌量は減ります。しかし産後2週まではリラキシンの作用で骨盤は不安定なままです。骨盤の開き

さらに出産では胎児が骨盤を通過して出て来るので、より関節はゆるくなり不安定になってしまいます。

不安定な骨盤で困ること

不安定になった骨盤は体を支えられず、腰や股関節、膝の負担を増加させてしまいます。また、骨盤の底に張ってある骨盤底筋もゆるゆるになっていて、出産後は縫合された状態です。

骨盤の底をふさぐフタのような役目の骨盤底。妊娠や出産によって伸びて緩まってしまう。

骨盤の底をふさぐフタのような役目の骨盤底。妊娠や出産によって伸びて緩まってしまう。

 

このような骨盤底では肥大した子宮や他の内臓を支える事も困難になり、内臓下垂になってしまうこともあります。

したがって出産後4~6週まで骨盤はめっちゃ不安定なのです。この期間に長時間立っていたり、歩いたり、長い時間重力がかかるのは骨盤にとってよくありません。

世界の伝統的な産後事情

知ってか知らずか、ベトナムや中国、イヌイット、アフリカのいくつかの国では出産後6週くらいまで母体を休ませることが伝統となっています。ママは赤ちゃんの相手だけをして他の仕事や家事などは、家族とか近所のおばちゃんがやってくれるらしいのです。おそらくこのような国々の女性は何人も子どもを生むので、母体のケアを重要視する文化が根付いているのでしょう。

ただ残念ながら日本では、産後4~6週も休めません。5~6日で家に戻って、長時間立って、抱っこして、お買い物行って、家事して、いろいろしなければいけません。

そこでグラついて不安定な骨盤を守りサポートしてくれるのが骨盤ベルトというわけです。

だからね。商品の宣伝上ダイエットに効果とかよく耳にしますが、骨盤ベルトって本来はダイエット器具ではないのですよ。弱った骨盤を助けてくれるアイテムです。
僕が知らないだけでダイエットに効果があるかもしれませんけどね。

骨盤ベルトの巻き方

骨盤ベルトを巻く位置

骨盤ベルトを正しく巻くためにまず、位置を確認しましょう。目印として、骨のでっぱりを見つけます。腸骨稜(ちょうこつりょう)という腰のでっぱり。大転子(だいてんし)という足の付け根の骨を見つけましょう。

腸骨稜の下、恥骨と大転子のラインで巻く。

腸骨稜の下、恥骨と大転子のラインで巻く。

腸骨稜と大転子を見つけたら、腸骨稜より下の、大転子のラインにベルトを巻きます。よく商品の見本ではこのように巻いて下さいとよく記載してあることが多いです。

しかし、、、

Aさん

「動いているうちにすぐズレてしまいますが。」 😥 

そーなんですよね!

そこで、オススメな方法があります。

動いているうちにベルトがズレちゃうのを防止する巻き方

それは大転子(だいてんし)という骨のでっぱりにかからないように巻く事です。大転子という所は脚の骨の一部なんですね。だからベルトがここにかかっていると立ったり、しゃがんだり、歩いたりする度によくズレてしまうのです。骨盤ベルト3

でもこの位置なら大転子を外して巻いていますから、ある程度動いても大丈夫です。

コツ

まず腸骨稜と大転子の間にベルトを当てて、軽く腰を左右に揺らしながら位置を決めます。左右に揺らす事で大転子がベルトにかからなくなります。

Aさんでも下の方に巻かなきゃ安定しないんじゃ?

安心して下さい。これでも骨盤を包み込んでいるのでちゃんと固定されてます。
この巻き方でも骨盤がグラつくようなら、もはや骨盤ベルトでどうにかなるレベルではありません。

骨盤ベルトは弱った骨盤をサポートするものですよ。

Aさんw

産後で骨盤がまだ柔軟なうちに力いっぱい巻けば、骨盤は締まって小さくすることができますよね?

残念ながら、骨盤ベルトは弱った骨盤をサポートし守ってくれるもので、骨盤をしめるものじゃないんですよ。力いっぱい巻くと血が溜まって血行不良になります。産後は妊娠中に引き続き、血栓(けっせん)という血の塊ができやすい状態なので、力いっぱい巻いて血行不良を起こすのは危ないです。

いつまで巻いてればいいか?

産後も関節を柔らかくするリラキシンがまだ活発なので、出産後から約4週程度は巻いておいた方がいいでしょう。またこの期間、出産とはいえ大きなケガを負っているのと同じ状況です。骨盤ベルトをしているからといって長時間立っていたり、長い距離歩いたり、過度な運動や無理な骨盤矯正は控えるべきです。

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ABOUTこの記事をかいた人

小松 ごろう

松本市で自由診療を行いながら、一般向け、医療関係者向けの講義も行っている。専門科目は骨盤、頭蓋骨、小児筋骨格。 ココから整体代表 / 一般社団法人 長野県ライフコンサルティング協会代表理事 / 柔道整復師 / メディカルトレーナー