そのゆがみは帝王切開後の癒着が関係してるかもって話。

人は傷つくと
強くなるのでしょうか?

一つ言えることは、
強くなっても、

傷が消えたわけではない。

傷はずっとかかえて生きていかなければいけません。

だから強くなってしまう。

はい!というわけで

ここ2ヶ月立て続けにぎっくり腰を起こしたという会社員の女性。

診てみると、腰椎という腰の骨、骨盤の問題がありました。さっそく調整し、1週経過してからもう一度検査してみると、、、

あれ、戻ってる、、、

前回同様に腰椎と骨盤のゆがみがあります。だいたいこういう場合は、同じところを治してもどうせすぐ戻っちゃってダメなんです。

と、いうわけで改めて検査してみると骨盤のやや右、やや前に悪いところがありそうです。ここが硬く張っています。

この感じは、おそらく手術後の癒着っぽい感じ。

実はこの方、かつて帝王切開で出産していました。帝王切開ってけっこうしっかり切るので癒着がどうしても起きやすい。
おそらく腰椎と骨盤のゆがみは癒着した部位に引っ張られてゆがんだものでしょう。

まあそれより癒着って何だよって話ですよね。

帝王切開後に起きた癒着ってなんだ?

癒着というのは、
money_yuchaku

っていう方の癒着じゃなくて。

改めまして癒着って言うのは、
本来は離れている組織同士がくっついてしまうこと。
この癒着が起こるきっかけは2パターンあります。一つは手術したことをきっかけに癒着するパターン。「術後癒着」とも呼ばれています。

手術後の癒着

手術したり、ケガなどで切った傷口は治る過程で時間の経過とともにくっついてきますよね?これは人間が独自に接着剤のようなものを出して傷を固定するからなんです。この接着剤のようなものを、線維組織と言います。材料はコラーゲンでできています。

傷の場所を自動で判別して、勝手に線維組織でくっつけてくれるとても賢いカラダですが、線維組織は傷以外の周辺組織も接着して固めてしまうのです。これが癒着。
お腹を開くような手術では90%以上の確率で癒着を生じるとされています。
当然、病院ではオペの時に癒着を最小限にする努力と工夫はしているのですが、100%防ぐことはどんなに優秀な外科医でもできないのです。

炎症後の癒着

もう一つのパターンは炎症後に起こります。
盲腸の炎症(虫垂炎)を起こして薬でちらした場合、手術してなくても癒着が起こっている可能性があるのです。また、毎月の生理もある種の炎症なわけです。つまり女性は常に生理後は多かれ少なかれ子宮の周囲に癒着を起こす可能性があるのです。

癒着の迷惑なところ

このようにして癒着が完成した場合、体にはどのような影響が出るのでしょうか?
癒着で使う接着剤、すなわち線維組織は丈夫で強固な素材です。したがって癒着を起こした場所は正常な時よりも硬く、伸びにくくなります。
そして癒着を起こすときは筋、骨、神経、血管すべてを巻き込んで起こします。

☑つまり筋肉は硬くなり
☑骨の動きも硬くなり
☑神経も血管も突っ張りやすくなる

すると日常生活を送っているうちに、この癒着している部分を起点として姿勢が変化してきて、体がゆがんだり、血行不良がでたりする。つまり腰痛や股関節痛を引き起こす原因となりうるのです。

出典:We Treat Post-Surgical Pain Naturally

傷をなおして、丈夫になることはけっこうなのですが、柔軟性に欠けてしまうのです。

実際に骨盤や腰の骨が特に何も悪い姿勢とかしてなくても、ゆがみやすい方は過去に手術帝王切開、虫垂炎(盲腸)、子宮や卵巣摘出などを行っている人が多い。そういう方はだいたい切った傷の場所がかなり硬くなっているので、腰や骨盤の前にそっちの施術をしてあげた方がすぐよくなります。

10年以上の手術だからもう「治ってるし、関係ないよね」って思ってしまいがち。しかし癒着っていうのはずっと残っているんです。そしてより強固に硬くなっています。だから人は、傷ついて、傷が治ると強くなるのです。ただし、動かしていないと柔軟性に欠けるただ硬いヤツになります。

まとめ

一つ言えることは、

強くなっても、
(しっかり治癒しても)

傷が消えたわけではない。
(手術痕が消えたわけではない)

傷はずっとかかえて生きていかなければいけません。
(癒着をかかえて生きていかなければいけません)

だから強くなってしまう。
(硬くなってしまう)

ってわけで本当は手術後にしっかり運動して動かして癒着の影響を最小限にしておく必要があるのです。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

小松 ごろう

松本市で自由診療を行いながら、一般向け、医療関係者向けの講義も行っている。専門科目は骨盤、頭蓋骨、小児筋骨格。 ココから整体代表 / 一般社団法人 長野県ライフコンサルティング協会代表理事 / 柔道整復師 / メディカルトレーナー