毎朝けいれんを起こす中学生~腸の動きは??~

中学生男子、毎朝のけいれんが起きて学校生活、日常生活に支障があるとのこと。
また頭痛、吐き気、不眠などの症状もあるようです。

症状と経緯

昨年40度近くの熱を出してから、毎朝けいれんがでるようです。以前にも発熱時にけいれんが起きたようです。
じつはこの方、早産で生まれてすぐ熱性けいれんだったという。その後、薬による治療で脳波の乱れは無くなりましたが、現在は脳波は異常ないのですが、症状はある状態。セカンドオピニオンも受診しましたが、やはり異常なし。

腸間膜のこわばり

最初は頭蓋骨を調べ、問題があれば施術していました。しかしこれを続けてもあまり効果がないと判断。方針を変えて体全体を調べ直しました。

するとお腹にちょっと気になるところがありました。
腸間膜っていう、大腸を吊り下げている膜があるのですがそれが硬ーくこわばっていたのです。
それを治療すると、3ヶ月ほどでけいれんは出なくなりました。

ではなぜ腸間膜の治療で改善されたのでしょうか???

腸をコントロールしている迷走神経というのがあります。これは脳から出てきて遠く離れた腸まで来ます。腸間膜がこわばると腸の動きが悪くなったり、老廃物が溜まりがちになったります。すると迷走神経の働きにも影響が出ます。
じつはこの迷走神経がポイント。

けいれんに関わる青斑核(せいはんかく)とは?

迷走神経が刺激されると脳にある青斑核(せいはんかく)という場所に信号が伝達されます。青斑核というのは聞きなれない名前ですよね。青斑核っていうのは興奮物質の製造工場です。脳内にあって、興奮物質(ノルアドレナリン)をつくっています。

興奮物質の工場なので、製造しすぎると覚醒や精神的緊張、恐怖、パニックになります。そのため作り過ぎないようにコントロールされています。この青斑核の働きを抑えるとけいれん発作が減少することがラットを使った実験でわかっています。青斑核を抑えること=過剰な脳の興奮を抑えることなんです。その役目をになっているのが迷走神経(めいそうしんけい)!

興奮物質ノルアドレナリンを抑える迷走神経(めいそうしんけい)

迷走神経が青斑核に「ちょっと在庫余りそうだから作るのやめて」って言うと青斑核は興奮物質の製造を抑えます。

けいれんは広範囲で脳細胞が突然ハイ(興奮状態)になったような感じなので、迷走神経により、興奮物質の製造が抑えられると突然ハイにならなくなります。

ちなみにこの青斑核はうつ病、自閉症、パニック障害にも関与している場所だとされています。

ざっくり言うと
迷走神経がちゃんと働いてくれると、興奮を抑え、けいれんが抑えられるのです。

もともと迷走神経というのはリラックスしているときに働きます。緊張や精神的ストレスによっても迷走神経の働きは悪くなります。緊張すると胃が痛くなったり、お腹がゆるくなったりする方もいるのでは?
これらは迷走神経の働きが弱いと起こりやすくなります。

西洋医学でも首の迷走神経に電極を埋め込んで、強制的に神経を刺激する治療法があります。

言ってみれば迷走神経のペースメーカーですね。
アメリカではだいぶ前から行っていたのですが、日本でもできるようになったみたいです。

【余談】ダースベイダーも青斑核が問題か!?

ちなみにスターウォーズに出てくるジェダイの騎士は極度の恐れによって怒り、憎しみを引き起こしダークサイドへ転じてしまいます。ダースベイダーとなってしまったアナキンも妻を失う極度の恐怖からダークサイドに落ちました。


恐れはダークサイドにつながる。
恐れは怒りに、怒りは憎しみに、憎しみは苦痛へつながる。
Fear is the path to the dark side. Fear leads to anger. Anger leads to hate. Hate leads to suffering.

これは、おそらく青斑核の過剰なノルアドレナリン分泌によるものです!
ノルアドレナリンの大量分泌により過剰な恐怖とパニックが引き起こされる。つまりアナキンは青斑核を抑制できなっかたのです。治療が必要だったのです。もしみなさんの周りにも、ダークサイドに転じそうなジェダイがいましたら、ぼくにご相談ください。

ちょっと何言ってっかわかんない方はスルーしてください。

まとめ

話を戻すと、今回の件で僕自身も大変勉強になったのですが、
やはり体の組織は相互に影響し合い、助け合い、補い合って、いるということです。そのために複雑なネットワークで結びついているということ。まさにチームプレイ 「One for all, All for one」 です!

  • 「迷走神経が正常かどうか」って診ていったら
  • 大腸の可動性に問題があることが判明
  • そいつを治療した結果、迷走神経が正常化され
  • けいれんが収まった

今回の件では、けいれんの直接的な原因は脳細胞ですが、腸と迷走神経と脳が影響し合っていました。

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ABOUTこの記事をかいた人

小松 ごろう

松本市で自由診療を行いながら、一般向け、医療関係者向けの講義も行っている。専門科目は骨盤、頭蓋骨、小児筋骨格。 ココから整体代表 / 一般社団法人 長野県ライフコンサルティング協会代表理事 / 柔道整復師 / メディカルトレーナー