産後3ヶ月、右股関節が痛い~赤ちゃんの頭~

産後3ヶ月、20代の女性。産後から右の股関節が痛いとのことです。

股関節自体に問題はなく、骨盤も順調に分娩による歪みから回復している様子。

ではなぜ股関節が痛いのか?

骨盤内を診てみると子宮と膀胱の境界でこわばっていました。おそらく妊娠中に胎児の頭があったところでしょう。

膀胱が押しつぶされる

妊娠後期になると胎児は骨盤内を圧迫します。ずっと圧迫された組織は固くこわばって血行不良(うっ血)になってしまいます。ただ通常は母体も赤ちゃんも動いているのでずっと同じ場所が圧迫されることはあまりない。何かの要因で赤ちゃんがしばらく動かなかったりして圧迫が続くと骨盤内に血行不良が起こります。

この方の場合、赤ちゃんがお腹の中でいつも同じ場所にいてあまり動かなかったようです。居心地がよかったのでしょうか。おそらくそのせいで同じ場所がずっと圧迫され固くなった。右の骨盤内はこわばり、股関節は動きにくくなり、右脚のバランスが崩れたのでしょう。

このように胎児が骨盤内を圧迫することで、妊娠後期〜産後に
片脚の
☑︎お尻あたりが痛い
☑︎股関節が痛い
☑︎膝が痛い
☑︎むくみ
がけっこう起こります。

骨盤内の圧迫による股関節痛にならないために

対策は赤ちゃんがお腹の中で動きやすくなるように、以下のことを気をつけてみましょう。

1.姿勢をよくする

胸を張り背筋を伸ばすことでお腹の空間が広がります。広い方がお腹の中の赤ちゃんは動きやすくなります。

2.深呼吸する

呼吸をするたびに子宮が上下に動いています。この上下運動により赤ちゃんも動きやすくなりますし、血流も促されむくみ解消にも効果的です。現代人は呼吸が浅くこの動きが少なくなりがちなので意識してみてください。

3.歩く

歩いて脚を動かすことで骨盤内の筋肉が動かされ、子宮にほどよい揺れが生じます。

4.寝だめしない

長く横になっていたり、いつも同じ向きで寝るのも気をつけましょう。妊娠後期になってくると体も重く疲れやすいのでついつい寝て過ごしてしまいますが、長時間体勢を変えないのはあまりよくありません。

5.長時間同じ姿勢をとらない

長時間の同じ姿勢は赤ちゃんも動きにくくなってしまいます。デスクワーカーなどはたまに伸びやストレッチで体をほぐすようにしましょう。

補足:妊婦は右上で寝たほうがいい説について

妊娠中は右を上にして横向きで寝たほうがいいと聞いた事はありませんか?右上で寝ると下大静脈が圧迫されにくくなって循環を悪化させにくいという理由ですが、実はこれがちょっと落とし穴。逆に左の骨盤内に圧力がかかり続けるので、左の骨盤内臓器を圧迫して左の腰、股関節、お尻が痛くなってしまう事があります。適度に寝返りをして右上にこだわり過ぎない方が良いでしょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

小松 ごろう

松本市で自由診療を行いながら、一般向け、医療関係者向けの講義も行っている。専門科目は骨盤、頭蓋骨、小児筋骨格。 ココから整体代表 / 一般社団法人 長野県ライフコンサルティング協会代表理事 / 柔道整復師 / メディカルトレーナー