膝痛いわ~!それ会陰切開が関係してるかもって話

この記事では、産後に膝が痛くなる意外な原因とセルフケアの方法を紹介しています。

産後によくある膝の痛み!

産後から膝が痛くなっていちいち動作に時間がかかる!
床からの立ち、しゃがみ、また階段上り下りなど痛くて大変!
産後から膝の痛みに悩まされている方も多いかと思います。膝の痛みといっても体重増加や姿勢、骨格の変化が影響するのですが、意外なところが関係しているのです。
それが会陰切開

会陰切開とは
自然分娩の時に赤ちゃんの頭が通過しやすいように、あらかじめ産道口を切開しておく処置。これにより肛門や尿道など大事なところが裂けるリスクを減らすことができる。分娩後は勝手に溶ける糸で縫合するか、ホッチキスみたいなやつでパチンと縫合する。

なんで会陰切開の傷が膝に?

会陰部は太ももの方まで筋膜でつながっているのです。筋膜っていうのは何か分かりますか?こちらで確認して下さい。

筋膜は人体の基礎!お好み焼きで言う生地やで!

2016.03.27
詳しい説明を見る

切開した会陰部は縫合して傷は癒着しくっつきますよね。縫合し癒着した部位が引きつれると太ももから膝あたりも引っ張られてテンションがかかるようになる。膝の筋膜にテンションがかかり続けると膝のねじれやゆがみになり、動かすときに痛くなるのです。

帝王切開も膝痛の原因に!

また会陰部と腹部も筋膜によりつながりがあります。
ってことは腹部↔会陰部↔太もも、ってことにもなります。何が言いたいのかというと
帝王切開も立派な産後膝痛のリスクとなるのです。

僕の診た方で、帝王切開での出産後に腰と膝が痛くなって来院した方がいました。
帝王切開後の癒着痕の治療をしていたら、

膝痛ママ
そいえば膝の痛みも、もうよくなってるわ!
って一緒に膝痛も改善した事があります。帝王切開により筋膜がこわばって膝に来ちゃったんでしょう。

縫合の具合にもよる

キツイ縫合だったりすると、よけい筋膜のツッパリが出て会陰部の違和感、ひきつれ感、膝の痛みが出現しやすいのです。
担当の先生に上手に縫ってもらえることを祈りましょう。

僕の経験上(臨床上のね)から言うと、抜糸した人の方がコレス筋膜に影響が出にくく予後は良い。

傷の治り方としても、抜糸した方が早いと言われています。しかし抜糸しなくても医学的な問題はでないため、ドクターから「どっちでもいいよ」と言われる事が多い。

だけど浅会陰筋膜に与える影響を考えると、抜糸した方がベターです。縫合する事で筋膜が固定され動けなくなります。この状態で生活しているうちに、縫合部の筋膜は緊張して硬くなります。

したがって、傷がくっついたら抜糸してもらって早く会陰から太ももの筋膜をフリーに動かせるようにした方が、産後の身体にとって楽なのです。

おうちでケアする方法

すでに、硬くなっちゃった場合はどうすればいいのでしょうか?
そういえば切開したところが突っ張って痛かったなぁ、膝が痛いなあ、でももう糸溶けちゃってるなあ(勝手になくなる糸で縫合しているため)って人です。

そこですでに硬くなったコレス筋膜をセルフで柔らかくする方法を教えましょう!
その名もリバースケーゲルエクササイズ!

骨盤底筋を鍛えるケーゲルエクササイズのバージョンです。ケーゲルエクササイズでは息を吐きならがら骨盤底筋に力を入れ、鍛えるエクササイズでした。

産後の骨盤底筋をトレーニングする体操

2015.05.06
このリバースケーゲルエクササイズは息を吸いながら、骨盤底筋をリラックスし力を抜くエクササイズです。

1.骨盤底筋を探す 準備する

排尿の途中でピタッとオシッコを止めてみてください。この時に使われているのが骨盤底筋です。骨盤底筋を確認できたらオシッコを全て出し切って膀胱を空にして準備をします。
骨盤隔膜

2.左右の坐骨が椅子に接するように座る。


ユニチャーム

背筋を伸ばして姿勢をよくし、お尻の出っぱり(坐骨)が当たるように座る。

3.呼吸する

呼吸と隔膜
息を吸いながら骨盤底筋をリラックスさせることを意識する。骨盤底筋を膨らませ椅子の接地面を押すイメージ。左右2つの坐骨が離れていくイメージ。

最後に

会陰切開や帝王切開の癒着は残るので、時間の経過とともに筋膜のゆがみが大きくなり痛みとして現れてくることもあります。すると出産後から数十年経って膝が痛くなったり、股関節が痛くなったりする。こういうのは年のせいじゃありません。

コウノトリのツメ跡です!!

出産後の身体は通常とは全く違っています。骨格は変わって、筋膜は緩んで、縫合したところはつっぱって・・・そんな体で何十年も生活していくわけです。日本人は我慢が美徳ですが、出産後の身体に関してはもっと大切にしてほしいなと思います。

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ABOUTこの記事をかいた人

小松 ごろう

ココから整体代表 / 柔道整復師 / メディカルトレーナー  フランスのカリキュラムを修了し、骨盤が関係する痛み、泌尿器、婦人科の問題に特化した施術をスタートさせた。(Nicette Sergueef;小児オステオパシーコース修了、Dr. Jérôme BAPTESTE(仏);泌尿・生殖(膀 胱、子宮、卵巣、卵管、前立腺)コース修了) また妊娠中の痛み、逆子、産後の腰痛、恥骨痛、尿漏れなど産科的な問題も研究し、長野県立こども病院では骨盤と泌尿生殖の専門家として『出産後ケア』の講習会などを行った。