幼稚園の時から神経痛〜難産でした?〜

皆さんの一番古い記憶はいつですか?
2歳?3歳?幼稚園の時?胎児期の記憶があるという人もいるらしいですね。

僕は0歳7ヶ月の時の記憶がありますよ。玄関の前で家族整列して写真を撮るという昭和のよくある風景ですがその時の記憶があります。

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けっこう鮮明に覚えていて、ちゃんと「なんか嬉しい」という感情も覚えています。

もし出産時の記憶があるなら赤ちゃんはどう感じるのでしょうか?

「痛くて、苦しい」のではないかなと思います。

さて、今回紹介するのは・・・

松本市在住の会社員女性のA子さん(仮名)。
幼稚園のころから手足の痛みがあり、病院を転々として大きな病院なんかでいろいろ検査しました。
しかし結果は「異常なし」。結局のところ医学的な問題は見つからず原因不明ということでした。

そして時は経ち、現在。

A子さん
仕事で何か重い物を持つとすぐに腕や鎖骨のあたりが痛くなって困っています。また頭痛、夜中に手の痺れ、肋骨の痛みがあるのも気になります。

調べてみるとある意外なところに問題がありました。それは・・・

痛みの意外な原因とは・・・

さて、症状が出ている腕や手、鎖骨など見ていきましたが、そんなに「めっちゃ悪い」っていうところは見当たりません。

どちらかというと手とか腕とか言う前に神経全体の問題がありそうです。神経の検査を進めていくと小脳鎌という所にめっちゃ緊張がありました。そこで小脳鎌を柔らかくする施術を行い様子を見ることに。

2週間経過・・・

あれから症状は出なくなったようです。よかったよかった。

小脳鎌とは脳とか脊髄を覆っている皮=髄膜(ずいまく)の一部です。ポータブルサイズの武器みたいな名前ですが、武器ではございません。
そこ1ヶ所が緊張を起こしただけで全ての神経は引っ張られます。

「水中顔面ストッキング綱引き対決」では、溺れる寸前まで引きずられてしまう
出典:Smartザテレビジョン http://thetv.jp/news_detail/43335/

結果、神経が過敏になって、ちょっとした事で痺れや痛みが出てきます。

髄膜(ずいまく)って何?

髄膜と小脳鎌の詳しい説明を見る

なぜ小脳鎌が硬くなるのかというと・・・

小脳鎌は後頭部の骨にくっついています。
つまり、後頭部の歪みで小脳鎌に緊張が出る可能性があるのです。

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じゃあなぜ後頭部が変形するのでしょうか?当時の状態がわからないので何とも予測でしか言えない事ですが、おそらく出産外傷かと思われます。

経膣分娩では後頭部の骨は歪みが出やすい好発ポイントです。約70%の方は多かれ少なかれ歪みを生じて生まれてきます。こ赤ちゃんの頭はフニャフニャなので産道を通る時に歪んで生まれてくる事は多々あります。ただ成長とともに自然矯正されるので多くの場合、問題になりません。

しかし、産道に長くいた場合や母体の骨盤が狭いと変形が強く、自然矯正でまかなえない事もあります。

この方は生まれてくる時にかなり時間がかかった(いわゆる難産)ようです。このような場合、胎児の頭蓋骨には大きなストレスがかかって生まれてきた可能性が高いです。

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Nucleus Obstetrics and Gynecology Demo (2010)

おそらく自然矯正でまかないきれないくらいの変形が残ってしまったのでしょう。

そして頭蓋骨の変形は、髄膜(ずいまく)を引っ張り神経系の過敏を引き起こす可能性があります。過敏になるとちょっとなんかしたらすぐ痛くなっちゃいます。

特に骨が成長するタイミングで髄膜が引っ張られて痛みが出ます。この方は幼稚園の時に手足のちぎられるような痛みがあり病院を転々としていました。また成長期にも痛みが出たとのこと。そして現在も。もし医学的な異常が見当たらず、痛み痺れを訴えるお子さんがいたらこのパターンを疑ってみて下さい。

まとめ

このように出産外傷はあなどれません。
人生で初めて受ける外傷は出産です。
その外力は主に頭蓋骨で受けます。多かれ少なかれその後、体に影響します。

だから僕は子どもが来院したらどんな症状であっても、お母さんには出産の時のことをよーく聞き、こどもの頭蓋骨は必ずチェックします。

なぜなら初めて打撲は出産の時であり、頭蓋骨で多くのダメージを負います。
ほとんどの場合は成長とともに自然矯正されていきますが、そうじゃないパターンもあるのです。

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ABOUTこの記事をかいた人

小松 ごろう

ココから整体代表 / 柔道整復師 / メディカルトレーナー  フランスのカリキュラムを修了し、骨盤が関係する痛み、泌尿器、婦人科の問題に特化した施術をスタートさせた。(Nicette Sergueef;小児オステオパシーコース修了、Dr. Jérôme BAPTESTE(仏);泌尿・生殖(膀 胱、子宮、卵巣、卵管、前立腺)コース修了) また妊娠中の痛み、逆子、産後の腰痛、恥骨痛、尿漏れなど産科的な問題も研究し、長野県立こども病院では骨盤と泌尿生殖の専門家として『出産後ケア』の講習会などを行った。