MRIで異常が無かった膝痛の原因はいったい・・・

『外観というものは、一番ひどい偽りであるかもしれない。世間というものはいつも虚飾にあざむかれる。』~シェイクスピア

通販で買ったけど「思ってた感じと違う!」とか、「一見良さそうに見えて実は・・・」ってことは結構ありますよね。

僕も前に、新しくできたパン屋さんに行ったんですけど、レジ横にフランスパンがあったので「コレ下さい」って言ったら店員さんにこう言われました。

「お客様!大変申し訳ございません。こちらは食品サンプルでございます。」

膝が痛くて伸ばすのが大変な60代女性

さて、このような方が来院しました。

ふとした時に膝の内側が痛くなり、膝を伸ばそうとすると「イテテテテっ」ってなりながらゆっくり、そーっとじゃないと伸ばせない。

という松本市にお住まいの60代の女性。

特にきっかけとして思い当たるものはなく、激しい運動、長時間の正座などもしてないようです。また病院でも特に異常はないようです。

わりと50〜60代に似たようなケースはけっこうありますね。なんだか知らないけど膝が痛くなってMRI撮っても異常なし。脚の筋肉を鍛えなさいと言われ運動するけど、どちらかというと悪化していく。

きっかけもない、レントゲンもMRIも異常なし、使い過ぎてもいない・・・

でも膝はどんどん痛くなってきている・・・

一体、なぜ痛いのでしょうか?

痛いのには必ず原因があります!
そこで、さっそく調べてみました。すると・・・

膝が痛くて伸ばせない原因は?

検査、触診をしてみるとある場所に問題がありました。そのある場所というのが、

半月板

半月板というのは、膝の関節に挟まっているクッション材です。内側に内側半月(ないそくはんげつ)、外側に外側半月(がいそくはんげつ)と、一つの膝の中に2つの半月板が存在しています。

これを調整してあげると、痛かった膝の内側はなんともなくなりました。

でもMRIでは異常がありませんでしたよね?なのになぜでしょう?

半月板の正常な動き(関節生理)

MRIでは半月板にも異常が見られませんでした。つまり形状はきれいだったという事です。

しかし、僕が発見した問題は
半月板の可動性の悪さ
です。

つまり動きがなかったんです。

正常な半月板っていうのは膝の曲げ伸ばしで、前後にスライドの動きをします。およそ8〜10ミリくらいスライドします。

だけどその動きがなかったんです。


カラー版 カパンジー機能解剖学 II (2) 下肢 A.I.Kapandji (著)
Kapandjiによると内側の半月板は6mm、外側の半月板は12mm、スライドするという。

この動きが無いと、曲げたり伸ばしたり動くタイミングで膝が引っかかり痛みが出るんです。

「一見、画像診断では形がよくても、動かしてみたらダメだった」って事です。

レントゲンやMRIは静止画ですから、動きがいいとか悪いとかはわかりません。MRIを動画で診断する時代が来れば簡単にわかると思いますけどね。
今のところ、アナログに膝を動かしながら触診して調べるのがベターです。

そして半月板の動きが少なければ、動くように調整するだけ。一回の施術で充分です。

もし状態が悪化してくれば半月板に傷が出来てくるので画像上でも確認できるようになります。ここまで来ると手術するとかしないとかっていう話になってきます。放っておかないようにして下さいね。

最後に

膝が痛くなって、湿布や痛み止めで対処するだけじゃ知らないうちに悪化していくのは当然です。

今の60代って若いですから。まだまだやりたい事をやれます。旅行に行ったり、トレッキングしたり、もちろんバリバリ現役で仕事やっている人も多いですよね。

だから膝に限らずですが、なるべく初期の段階(たまに痛くなるぐらいの段階)で根本的な原因を見つけて直しておく事が、元気な足腰を温存する秘訣です。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

小松 ごろう

ココから整体代表 / 柔道整復師 / メディカルトレーナー  フランスのカリキュラムを修了し、骨盤が関係する痛み、泌尿器、婦人科の問題に特化した施術をスタートさせた。(Nicette Sergueef;小児オステオパシーコース修了、Dr. Jérôme BAPTESTE(仏);泌尿・生殖(膀 胱、子宮、卵巣、卵管、前立腺)コース修了) また妊娠中の痛み、逆子、産後の腰痛、恥骨痛、尿漏れなど産科的な問題も研究し、長野県立こども病院では骨盤と泌尿生殖の専門家として『出産後ケア』の講習会などを行った。