体を柔らかくするために必要な大河の一滴

大人になって運動不足になると、やはり柔軟性がなくなって体は固くなりますよね。

「あの頃の柔軟性を取り戻したい!」

「一度でいいから柔らかい体を手に入れてみたい!」

そんな方が多いのか今、流行っているが開脚

本がベストセラーですごく人気みたいです。書店や電車の広告で一度見たことはあるかもしれません。

 

 

 

そうそう、開脚の本といえばインリン・オブ・ジョイトイの写真集(Amazonで1円)…

ってそっちかーーーい!

こっちでーーす↓

って事で今回は柔軟性の話です。

関節のしくみ

関節は時計などの機械に使われている歯車と似ています。
歯車と歯車はピッタリ噛み合っているわけではなく、ちょっとだけ隙間が空いているのを知っていますか?

このちょっとだけの隙間をバックラッシュと言います。
バックラッシュは歯車同士の衝突摩擦を軽減し、スムーズに回転するのを助けています。


バックラッシュがない場合の例
2ヵ所でくっついてしまうことにより、滑らかに回転できません。
出典:http://citizen.jp

実は人の関節も同じような構造があります。

関節をつくる骨と骨はピッタリ噛み合っているわけではなく、やはり隙間が空いています。どんなに動かしたとしてもこの隙間は維持され、骨同士がくっつくことはありません。

ヒトではこの隙間をジョイントプレイ (関節のあそび)と言います。

ジョイントプレイ。

そうそう、殺人人形のチャッキーが出てくる…

ってなんでやねん!

人の体だと、ジョイントプレイが無いと

  • 関節が摩耗しやすくなったり、
  • 動きが鈍くなったり、
  • かばって隣の関節が緩くなったり、

とにかく動きに問題を生じさせ、動きが固くなったり、動くと痛くなったりします。

ある関節のせいで首が回らなくなっていたケース

先日来た30代、デスクワーカーの女性は首が痛くて回らなくなって困っていました。

一度、首を施術して動くようになったのですがまた戻ってしまったのです。結局まだ首が痛くて回すことができません。

こういう場合は、再度首を調整しても結果は同じ。その時は良くなってもすぐ戻ります。おそらく根本的な原因が隠れているんでしょう。

そこで他に問題がないか調べて検査を進めていくと・・・

鼻と頬の間にある関節(頬骨上顎縫合)に問題が検出されました。↓図を参照

ほお骨のあたりですね。ここのジョイントプレイが無くて動きが滑らかではなくなっていたのです。

この関節を治療してジョイントプレイを回復してあげると、首が回るようになりました。

一つの歯車を悪くすると、他の歯車にも影響が出て全体的な動きに問題が出るんです。

『大きな動き』は『小さな動き』の集合体だ!

首を回すという簡単な動作も、いくつかの関節がチームで一緒になって働きます。首の関節だけ動いているわけじゃない。
頬上顎縫合も関与しています。

この頬上顎縫合の動きはたった0.01〜0.03ミリ程度。
たったそれだけ!

0.01〜0.03ミリっていったらサガミオリジナルくらいなもんです!

ちょっと何言ってるかわからない方はスルーして下さい。

そんなちょっとの動きでも大切です。

古典的な解剖学ではこのようにちょっとしか動かない関節を不動関節といって『動かない関節』に分類されています。教科書にはおそらく今でもそう書いてあるはず。

ところが人の体は教科書通りではありません。顔にある関節のたった0.01〜0.03ミリの動きが無くなったせいで首が回らなくなる可能性があるんです。

慢性的に硬い体は「小さな動き」が足りない

どんなに小さな歯車でも時計にとっていらない歯車はありませんよね?人にとってもいらない関節はないんです。たった0.01ミリの「小さな動き」でも必要な動きなんです。

その「小さな動き」が失われると困る事が出てくる。
時計だって歯車が0.01ミリ遅れたら、針の動きに影響が出ます。でもすぐには気づかない。時がたつにつれて、誤差が大きくなり、「あれ?時計遅れてるなあ、」ってなります。

人の場合はどうでしょうか?
0.01ミリの小さな動きを失ったまま生活をつづけていたら、

いつか体に誤差が生じてこう思うはずです。

なんだか体が硬くなったなあ・・・

大河の一滴の言葉を借りると、

関節の動きは生命にとって大河の一滴、
ひとつひとつはわずかな一滴に過ぎないが、大河の流れを形作るための一滴です。

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ABOUTこの記事をかいた人

小松 ごろう

ココから整体代表 / 柔道整復師 / メディカルトレーナー  フランスのカリキュラムを修了し、骨盤が関係する痛み、泌尿器、婦人科の問題に特化した施術をスタートさせた。(Nicette Sergueef;小児オステオパシーコース修了、Dr. Jérôme BAPTESTE(仏);泌尿・生殖(膀 胱、子宮、卵巣、卵管、前立腺)コース修了) また妊娠中の痛み、逆子、産後の腰痛、恥骨痛、尿漏れなど産科的な問題も研究し、長野県立こども病院では骨盤と泌尿生殖の専門家として『出産後ケア』の講習会などを行った。