地震酔い、乗り物酔い対策エクササイズ

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先日は長野県内で激しく揺れる地震がありました。東日本大震災の時もそうでしたが、このような大きな揺れがあると体調不良を訴える方が多くいらっしゃいます。中でも多いのが揺れてる感じがする、洗濯物とかが揺れてるのを見てると気持ち悪くなる、歩いていてフラフラする、などの症状です。
これらは地震酔い、後揺れ症候群とも言われています。乗り物酔いと似たようなメカニズムで発生するのですが、何が原因でどのように治せばよいのでしょうか。

目次

1.目と耳の問題
2.関節の問題
3.揺れ情報を脳でまとめる
4.地震酔い対策エクササイズ
5.最後に

1.目と耳の問題

体には揺れを感じるセンサーがいくつかあります。まず目と耳がセンサーです。目は揺れを視覚的にとらえて脳にお知らせするセンサーです。目の疲れや乱視などがあると症状が出やすくなります。

また耳の場合は奥にある三半規管(さんはんきかん)というところにリンパ液が入っています。体が傾くとこの液があっちやこっちに移動するのでどの方向にどれくらい傾いているかを脳に知らせます。これを平衡覚(へいこうかく)と言います。乾燥や脱水ぎみでイオンバランスが崩れるとリンパ液の量が変化して症状が出やすくなります。
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2.関節(深部感覚)の問題

この目と耳だけではなく体は意外なところを使って揺れ感知します。それが関節。傾きや揺れによって関節にかかる圧力が変化します。この圧力を関節にあるセンサーが脳に情報を知らせるのです。目を閉じても右手と左手を同じ高さにあげられますよね。これは関節のセンサーでどのくらいあがっているかわかるからです。これを深部感覚(しんぶかんかく)と言います。特に首にはセンサーが多く含まれているので首のゆがみがあるとセンサーの誤作動が起こりやすく症状もでやすいのです。また骨盤のゆがみ、足のゆがみがあっても症状が出やすくなります。

診療と手技がみえる①~発行:メディックメディア~

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3.揺れ情報を脳でまとめる

感覚情報統合
これらの感覚センサーから情報を集めて脳が揺れてるか、揺れてないか判断します。ところがこれらの情報があまりにも不一致だと脳が混乱して気持ち悪くなると言われています。

例えば、映画館で揺れてる映像を見ているとき、目で視覚的には「揺れてる!」という情報が脳に行きます。しかし揺れているのは映像なので三半規管の平衡覚も関節の深部感覚も揺れを感知しません。この時に脳が混乱すると気持ち悪くなります。映像で酔ってしまう方もいるのではないでしょうか?

しかし多くの場合、私たちは経験上「これは映像が揺れているんだよね」ってわかっています。だからこのような状況では視覚センサーからの揺れ情報はキャンセルされ脳は混乱しません。つまり脳は揺れを3つのセンサーだけではなく「経験」という情報も加えて総合的に判断します。だから地震で不安や怖い思いをすると「経験」というエッセンスが強くなり正しい揺れの判断ができず脳が混乱します。

 

4.地震酔い対策エクササイズ

体が揺れを正しく判断できるようになると地震酔も治まってくるでしょう。そのために視覚、三半規管、関節を総合的に使ったエクササイズを紹介します。

視覚のエクササイズ
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1.速い横
両側の親指を左右交互に見る。

2.速い縦
両手を縦に開き左右の親指を交互に見る。

3.ゆっくり横
左手で顎を押さえ右手を左右に動かし、それを目で追う。

4.ゆっくり縦
左手で顎を押さえ右手を上下に動かし、それを目で追う。

 

視覚と平衡覚と首の深部感覚の総合エクササイズ
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ビーバー先生のヘルシーアイランド リハビリでめまいを治す視線や首の運動がめまいに効く?より

5.振り返る
正面に腕を突き出し親指を見続けたまま首を左右に回す。

6.上下
正面に腕を突き出し親指を見続けたまま首を上下に倒す。

7.はてな
正面に腕を突き出し親指を見続けたまま首を左右に倒す。

 

5.最後に

症状が強い場合はできるものから始めて、さらに10分程度のウォーキングすると良いでしょう。またあまり改善されない場合、転倒や事故など大きな衝撃を受けたあとに症状が出た場合、吐き気だけではなく実際に吐いた場合、耳鳴り、難聴がある場合などは早めに専門機関に相談して下さい。

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ABOUTこの記事をかいた人

小松 ごろう

松本市で自由診療を行いながら、一般向け、医療関係者向けの講義も行っている。専門科目は骨盤、頭蓋骨、小児筋骨格。 ココから整体代表 / 一般社団法人 長野県ライフコンサルティング協会代表理事 / 柔道整復師 / メディカルトレーナー