尿漏れの原因は股関節の可能性もあるって話

妊娠~出産してから股関節に違和感が出るという方、結構いると思います。そして尿漏れがする方、これも結構います。今回は股関節と尿漏れの関係についてのお話です。

Point!

  • 骨盤底筋が上手く働かないと尿漏れになる
  • 股関節のはまりが浅い臼蓋形成不全
  • 臼蓋形成不全は骨盤底筋に影響する

骨盤底筋はおしっこを止める

膀胱のタンクに貯められた尿は、尿道を通って外に排出されます。尿を止めたり、我慢するには骨盤底筋群の働きが必要です。なぜなら骨盤底筋はシャッターのように尿道を閉める働きがあるからです。骨盤底筋群は尿道を挟むように設置されていているので尿道を尿をせき止めることができます。

で、この骨盤底筋群というのは骨盤だけじゃなく股関節までつながっています。これ↓

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股関節と骨盤底筋の関係

したがって骨盤底筋は股関節の硬さ、歪みに大きく影響します。

股関節の硬さ、歪みが起こりやすい代表、臼蓋形成不全の話をしましょう。
臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)と読みます。これは股関節のハマりが浅いという事を意味します。

かつてAKBの誰かがピンで「甘い股関節」という曲を出していましたが、もしかしたら臼蓋形成不全の事かもしれませんね。

ちょっと何言ってるかわからない人はスルーして下さい。

股関節っていうのは太ももの骨「大腿骨」と、それがはまっている骨盤の受け皿「臼蓋」の所です。臼蓋の臼の字は「うす」とも読みますよね。そう!お餅つきに使うアレです。

臼
臼蓋は大腿骨が外れないように通常なら「臼」のようにカップ状に作られています。しかし人によってはカップが浅く外れやすい作りになっている方がいます。このような股関節を臼蓋形成不全と言います。

なんでこのようになるのかというと、胎児期や赤ちゃんの時に股関節の動きが少なくて臼蓋が未発達になり起こる事があります。でも多くは遺伝によるものです。つまりもともとそういう浅い作りの骨格になっているという事です。
顔が親に似るように骨格だって親と同じような形になりますからね。

臼蓋形成不全だと生まれてくるときや赤ちゃんの時に股関節脱臼を起こす可能性があります。そのため出生後検診では股関節に脱臼がないかを必ず調べます。

そして赤ちゃんが歩くようになると股関節には体重がかかります。臼蓋が浅い子は外れちゃいそうですが、筋肉によって補強されますから脱臼は起こしません。だけど荷重されると大腿骨は上外に移動し、左右の股関節の位置が広がる傾向があります。

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片側で臼蓋形成不全になっている場合は、片方の大腿骨が上外に移動します。

すると骨盤底筋にある変化がおこります。
骨盤底筋がずれた大腿骨に引っ張られ緊張が強くなります。
つまり骨盤底筋の緊張に左右差が出てしまうのです。

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骨盤底筋の左右差は大きな問題です!なぜかわかりますか??

骨盤底筋の左右差は困る

骨盤底筋に左右差があると、出産や加齢により尿漏れが起きやすく、治りにくいのです。

先ほども言いましたが、おしっこを止めるには骨盤底筋の働きが必要です。骨盤底筋を緊張させると尿道が閉まりおしっこを止める事ができます。

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だけどもし、骨盤底筋の左右差があったら…

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尿道をうまく閉めることができずに、ちょっと漏れてしまいます。

このように左右差がある状態で骨盤底筋をトレーニングしても尿漏れはなかなか改善されません。骨盤底筋の左右差を整えるために緊張が強い骨盤底筋を柔らかくしなければいけないのです。

呼吸を使ったエクササイズで緊張が強い骨盤底筋を柔らかくする事ができます。

硬くなった骨盤底筋を柔らかくする方法

以前弱った骨盤底筋を鍛えるケーゲルエクササイズというのを紹介しました。

産後の骨盤底筋をトレーニングする体操

2015.05.06
これの逆を行うと骨盤底筋を柔らかくできます。

やり方

尾骨の先端、左右の坐骨、恥骨を結んだ菱形のエリアが骨盤底筋です。
息を吸いながら、このエリアを膨らますように意識する。

以上。

言葉にすると簡単なんですけどね・・・

さいごに

このように股関節と骨盤底筋は大きく関係していています。
普通のトレーニングでなかなか尿漏れが改善しないという方。

  1. 股関節に違和感はありませんか?
  2. 赤ちゃんの時に股関節脱臼をしていませんか?
  3. 血縁のある家族に股関節が悪い人はいませんか?

心当たりがある方は股関節に原因があるかもしれません。

誰かの役に立ちそうならシェアお願いします。

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ABOUTこの記事をかいた人

小松 ごろう

ココから整体代表 / 柔道整復師 / メディカルトレーナー  フランスのカリキュラムを修了し、骨盤が関係する痛み、泌尿器、婦人科の問題に特化した施術をスタートさせた。(Nicette Sergueef;小児オステオパシーコース修了、Dr. Jérôme BAPTESTE(仏);泌尿・生殖(膀 胱、子宮、卵巣、卵管、前立腺)コース修了) また妊娠中の痛み、逆子、産後の腰痛、恥骨痛、尿漏れなど産科的な問題も研究し、長野県立こども病院では骨盤と泌尿生殖の専門家として『出産後ケア』の講習会などを行った。