妊婦さんがエコノミー症候群の予防をする時に守る3つのルール

この記事ではエコノミークラス症候群の予防に行うふくらはぎマッサージの注意点を書いています。

エコノミークラス症候群って何?

エコノミークラス症候群というのは、血液中にできた血栓という血の塊が流れていって肺や脳につまることを言います。飛行機のエコノミークラスで狭いところに何時間も座っていて血栓が作られ、歩き出したタイミングで血栓が剥がれて流れていき、引き起こる事からエコノミークラスという名前がついています。

このエコノミークラス症候群は今回の熊本地震で問題となっているのをご存知でしょうか?避難時ではあまり体を動かさないため血栓が作られエコノミークラス症候群になりやすいのです。2004年の新潟中越地震でもエコノミークラス症候群で死者が出ており、地震の二次災害として問題になっています。

妊娠中はエコノミークラス症候群になりやすい理由

このエコノミークラス症候群ですが、特に気をつけたいのが妊娠中の方です。

妊娠中は血管壁を柔らかくするホルモンのせいで血液の流れがゆっくりになり、むくみやすくなります。

何で血液壁が柔らかいと血流が遅くなるの?

ホースで水をまく時に、ホースを指でぐいっと押し込むと水の流れは早くなりますよね。
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血管も同じで血管壁がギュッと収縮すると流れが早くなり、ダラーんと緩むことで流れは遅くなります。

妊娠中は血管壁をダラーンとさせるホルモンのせいで、血液の流れが滞りがちになります。

血液とカルボナーラは一緒だ

何で血液が滞りがちだと血栓が作られるのでしょうか?手とか切って血が出ると血は固まりますよね?血液は勝手に固まってしまうタンパク質が入っているので流れが遅くなると血の塊が出来てしまいます。逆に流れが早ければ血は固まる事なくスムーズに流れていきます。
早くかき混ぜないと卵が固まってボソボソになってしまうカルボナーラと一緒なんです。
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以下のサインがあれば、お医者さんに相談しよう

  • ふくらはぎを押すと気持ちいいと言うより不快な痛みがある
  • 押さなくても不快な痛みがある
  • 片足だけやけにむくむ

避難時に行うエコノミークラス症候群の予防

避難時のエコノミークラス症候群を予防する方法として一般的に以下のようなものが推奨されています。

循環器系学会
長時間自動車のシートに座った姿勢で眠らない、時々足首の運動を行う、十分な水分を補給する、可能であれば避難所で簡易ベッドを使用する、ふくらはぎのマッサージをする

ですが、

この中で妊婦さんが気をつけなきゃいけないのが1つあります。それが、ふくらはぎのマッサージ!

妊婦さんがふくらはぎのマッサージするときに守るルール

妊娠中は伏在静脈という血管に血栓が作られやすくなります。血栓は剥がれて肺の血管や脳の血管に詰まってしまう事が問題。伏在静脈に剥がれてない血栓がすでにあった場合、マッサージする事で血栓が剥がれてどこかに飛んでいってしまう可能性があります。

そこで、妊娠中の方は

伏在静脈は血液が停滞しやすく血塊溶解因子は減少し血塊が形成されやすくなっている。

図1

  1. 内側エリア(図1)をやらない
  2. 深く押さない
  3. 長く持続的に押し込まない

というルールを守って下さい。
1のエリアを外して、表面をやさしくさすったり撫でたりするマッサージを心掛けましょう。やり方は以下を参考にしてみて下さい。

たった10分で妊娠中のむくみがスッキリするリンパマッサージ

2015.06.15
その他以下の方も同様に気をつけて下さい。(避難生活、普段問わず)
産後4週間、帝王切開後4週間、他の手術後4週間、ピルを飲んでる、静脈瘤、高齢者、足の打撲、、、

いろいろ書いてたら増えてしまったので、もう念のためセルフでやるならみんなこのルールを適応して下さい!

でもね!全ての妊婦さんが神経質になる事はありません。妊娠から出産後までのエコノミークラス症候群は約10万人に1人とレアなケースです。
しかし、普通の人よりなりやすいことも事実。あらゆる雑誌、メディア、ネット情報は平均的に多い普通の人を対象にしています。普通の人と妊婦さんの体は別で考えましょう。

まとめ

  • 妊娠中はエコノミークラス症候群になりやすい
  • 避難生活はエコノミークラス症候群になりやすい
  • 妊婦さんはふくらはぎのマッサージに気をつける
避難時の不安やストレスは精神的な落ち込みになり、行動量が減ります。動かない事は血液の停滞につながってしまいますよね。

予防とか備える事はとても大事だと思えます。正しい予防法を知っているという事はココロの余裕を生みます。大丈夫、大丈夫って思えます。
もちろん全ての不安を消す事はできません。実はこのブログを書いているのは抱えてる不安が1ミリでも0.1ミリでもいいから減って欲しいという思いからです。超微力ですが。

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ABOUTこの記事をかいた人

小松 ごろう

松本市で自由診療を行いながら、一般向け、医療関係者向けの講義も行っている。専門科目は骨盤、頭蓋骨、小児筋骨格。 ココから整体代表 / 一般社団法人 長野県ライフコンサルティング協会代表理事 / 柔道整復師 / メディカルトレーナー